Pythonには、ライブラリに関して「batteries included」(バッテリーが付属しております)という哲学が存在することがよく知られている。これは、スクリプトを記述する際に必要な基本的な処理は、その大部分が標準ライブラリ内の関数で実行可能だということを表現している。標準ライブラリはPythonの配布パッケージに含まれているため、他のライブラリを導入する必要がないのである。これはzipアーカイブの操作に関しても例外ではなく、zipfileモジュールによってその機能が提供されている。 ただし、もしzipアーカイブを本格的に操作したいなら、アーカイブ内での各ファイルの配置に関する仕様をあらかじめ把握しておく必要があるだろう。このことに関して詳しく知りたい方は、PKWAREが公開している「ZIP Application Note」を参照するのがもっともよい。このアプリケーションノートに