偽史専門家である原田実の『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』を読んだッス。 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 作者: 原田実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/26メディア: 新書この商品を含むブログ (50件) を見るいやあ、これは今年の最重要書籍のひとつだなぁ。 「江戸しぐさ」とは、江戸商人の習慣に由来するとされる道徳・行動哲学であり、最近では企業の研修や学校の道徳教育にも取り入れられています。 乗り物の座席で詰めて座るための「こぶし腰浮かせ」、傘をさしたまますれ違うための「傘かしげ」、断りなく相手を訪問することをとがめる概念「時泥棒」などがその代表例ですが、それらのマナーは近代以降でなければ成立しない(江戸時代には並んで座る席を搭載した乗り物は存在しない、江戸時代の傘は高級品で庶民は笠を使用していた、正確な時計が存在せず電話もない時
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