中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome、MERS)の発生に警戒し、サウジアラビアのフフーフ(Hofuf)にある病院の構内をマスクをして歩く人(2013年6月16日撮影)。(c)AFP/FAYEZ NURELDINE 【10月15日 AFP】一見して悪名だという病名がある。しかし、それがナチス(Nazi)の医師を称えるものだろうが、差別に由来するものだろうが、一度定着してしまった病気の通称を変えることは難しい。 病状やウイルス、時には奇妙な性格まで、さまざまな病名は場所や有名な運動選手、発見した医師、文豪などにちなんで名づけられてきた。2009年に世界的に流行した新型インフルエンザH1N1は最初、「豚インフルエンザ」と呼ばれていた。また肥満低換気症候群(OHS)の別名「ピックウィック症候群」は、英文豪チャールズ・ディケンズ(Charles Dick