26日夜、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国営放送「朝鮮人民テレビ」で、同局の男性アナウンサーが「無慈悲な金正恩同志」と、ニュース原稿を読み間違えて放送。駆けつけた人民軍兵士によって生放送中のスタジオで即座に射殺される事件があった。 韓国・蔘鷄湯日報が27日付で報じた。報道によると、事件が起こったのは夜10時の「ニュース放送」の時間。機関紙「労働新聞」の社説を紹介するコーナーで、男性アナウンサーは、同国が「衛星」と称する長距離弾道ミサイルについて、米中露韓など関係各国が発射撤回を要求していることに対する党見解を読み上げていた。 この際、本来なら「わが国の衛星をミサイルとして撃墜するような事態が起これば、ソウルや東京を一瞬にして無慈悲な灰燼(かいじん)に帰す無慈悲な鉄槌を、金正恩同志を抱く我らが人民軍は無慈悲に下すだろう」と言うべきところを、誤って「無慈悲な金正恩同志」と読み上げて放送した