「すき家が、薬局をやるらしいですね。薬局って、ほかの業界から参入しやすいと思われているんですかね。こんな厳しい時代なのに」 先日、知り合いの調剤薬局の経営者がこんなことを話していた。同業者の間では、「牛丼屋が薬局をやる」と話題になっているらしい。 これは、大手牛丼チェーンの「すき家」を経営するゼンショーホールディングス(以下、ゼンショーHD)が5月末、定款の一部変更を発表したことに対する反響だ(冒頭の画像を参照)。6月24日に開く株主総会で、事業の目的事項に「調剤薬局業及び医薬品並びに医薬部外品の販売」を追加する旨を提案するという。 すき家といえば、アルバイト不足のために休業する店舗が広がっていることが話題になっている。もしやそこを改装して薬局にするのか。はたまた、どこかの薬局チェーンを買収しようとしているのか──。 そんな想像を膨らませながら、ゼンショーHDの広報担当者に聞いてみると……