家電量販店トップのヤマダ電機(東証一部上場)で社員による商品盗難や現金窃盗が多発し、今年1~8月だけで5200万円もの被害が出ていることが「週刊文春」の入手した内部資料によって明らかになった。 内部資料によると、今年1~8月に発覚した同社社員の不正は36件。「金庫から現金を窃取」「レジに保管していたギフト券を窃取」といった単純な犯行だけでなく、「テレビ236台」「ゲームソフト262本」「DVD207枚」など、商品の大量持ち出しも目立つ。 注目すべきは、これら不正のうち4割以上が店長など「管理職の犯罪」であったことだ。 社内からは「今年4月に創業者の山田昇氏(70)が会長から社長に復帰したことと、それにともなう全社的な降格人事によって、著しく士気が下がっている」との指摘が寄せられている。 文「週刊文春」編集部 ※この記事の公開期間は、2016年10月29日までです。