今回は、ちょっと前のアニメを見る時の楽しみ方について。 前に(とはいっても1年ぐらい経っているのだが) 今敏監督の「千年女優」(2002年)を見ていてEDを眺めていたら 制作進行:平尾隆之、とクレジットされていたのを知った。 平尾さんは「千年女優」に関わっていたのかと思いつつ 平尾さんが監督した「空の境界 第五章 矛盾螺旋」(2008年)が、 現実と虚構が螺旋のように入り混じるような演出になったのも 今敏さんの「千年女優」に参加していたからなのかと感じた。 「千年女優」も藤原千代子の過去の半生(現実)と映画の世界(虚構)が 徐々に螺旋のように入り混じる作品であった。 又聞き情報ではあるが、「矛盾螺旋」製作時は 平尾さんが今さんの「千年女優」を意識していたという話を聞いたこともある。 今さんの演出スタイル的なものが、矛盾螺旋という物語を 表現するものとして相性が良かったのだろう。 「千年女優