定量限界、検出限界という言葉を最近よくきくようになりました。定量限界は測定誤差の10倍、検出限界は測定誤差の3倍ですが、この違いをイメージするのは初めての人には難しいと思います。 食品や体の放射線の測定をするときは、空間放射線などのバックグランドの上に、汚染からくるカウント数の増加があります。汚染が0の食品であっても、誤差=バックグラウンドのふらつきが有りますから、測定数ー期待されるバックグラウンドは、誤差程度の幅をもってふらつきます。ここで誤差が5(単位はなんでもいいとします)であるときに、汚染のない食品を1600個測定したとします。このときの分布を計算機でシミュレーションすると図の上のようになります。今市場にある食品の大半は汚染が少ないものが多いので、食品を測定すると、こんな感じになるでしょう。 たくさん測定すれば汚染されているものも混ざっているでしょう。測定の目的は汚染されたものを見
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