千早は夢を見た。昔のこと、プロデューサを失った日のことだけど 千早は歩き続けた。アイドルを辞めてから十年近くたった今でも売れなくてもいい 歌さえあればいい。胸の中で「じゃあね」と手を振る影を追いかけて、彼女は確かに 歩くことを選んだある日のライブ終わりに会った春香に 昔の笑顔はない彼女は一つ 踏み出せないでいた。だから、千早は歌をうたう。言葉にのせて、メロディにのせて。そんな大人の 二人のお話──不気味遺産さん(twitter.com/bukimi397)の絵があまりにも素晴らしかったので曲と少しのストーリーを添えてみました(2)mylist/47462515