Twitterで散々書き散らしたのだが、大人向けのキャラクター小説を読みたいなあ、と思う近頃である。ここでいう大人向けというのは、子どもに読ませるのはちょっと……と思われるくらいダークだったり、シリアスだったりする傾向のことだ。 具体的な作品例としては、『Fate/Zero』とか『マルドゥック・スクランブル』をイメージしている。かたや同人から出てきた異色作、かたや数々のライトノベル出版社から出版を断られた問題作、というわけで、このような作品はいまの出版事情ではイレギュラーなようなのだ。 しかし、ぼくはもっとこの手のアダルトなキャラクターエンターテインメントを読みたいのである。はっきりいって、ライトノベル的なものは好きだけれど、いまのライトノベルではいかにも物足りない。キャラ萌えはいいのだが、ライトノベルの物語も人物もいかにも子どもっぽすぎる。 それでも、以前はぼくの嗜好を満足させるような作