【ソウル時事】ソウルの「戦争記念館」が、日本の人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」展示会への会場貸し出しを、原作に「旭日(きょくじつ)旗」に似た絵があるとの理由で取りやめた問題で、ソウル西部地裁は、契約通りの開催を求める主催者側の訴えを認める決定をした。聯合ニュースが18日、伝えた。 主催者側は、12日からの開催直前に貸し出し取りやめの通告を受けた後、戦争記念館側を相手取り、通告の効力停止と展示妨害の禁止を求める仮処分申請を行っていた。 地裁は「ごく少数の場面に旭日旗と似た絵があるという理由で、日本帝国主義を賛美した漫画だとは言えない」と指摘。「仮に旭日旗を描いたものだとしても、主人公と対決するキャラクターを描写する場面で使われており、むしろ否定的イメージだ」と判断した。 その上で、「漫画の全体的な脈絡を考慮しないまま、一部場面だけをもって契約を取り消す根拠はない」と結論付け