パソコンを使って確定申告をする板東英二さん=2011年2月16日、名古屋市中区板東英二さんの個人事務所による所得隠しの構図 元プロ野球選手でタレントの板東英二さん(72)の個人事務所「オフィスメイ・ワーク」(名古屋市名東区)が、名古屋国税局の税務調査を受け、7年間で約8千万円の申告漏れを指摘されたことが分かった。国税局は、うち約5千万円は取引先への架空外注費などによる所得隠しと判断。重加算税を含め約3千万円を追徴課税したとみられる。 板東さんは事務所の実質経営者で、国税局は板東さんが主導し所得を隠したとみている模様だ。オフィス社は「当局の指導に従い、すでに修正申告し納税した」としている。 関係者によると、オフィス社は、大阪市のイベント企画会社にテレビ番組の企画制作や商品開発などを外注したように装い、企画会社が受け取った代金を還流させていた。また、倒産した名古屋市の自動車販売会社に金を