大河ドラマ「平清盛」。主人公・平清盛(右手前)を演じる松山ケンイチ=NHK提供 NHKの大河ドラマ「平清盛」が低視聴率にあえいでいる。15日の第15回までの平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は14.7%と、歴代最低レベルだ。なぜなのか。 1963年に大河が始まってから、50年目の節目にあたる作品。民放ドラマの主演級を次々と起用した豪華なドラマだが、1月8日の初回視聴率は17.3%とワースト3だった。回を重ねるたびに視聴者が離れ、4月1日放送分は11.3%。大河自体、近年、20%を切るケースも珍しくなくなったが、それでも異例の低さだ。 低迷の理由の一つとして指摘されているのが、見慣れない画面だ。 NHKは今作でリアルな平安時代の再現にこだわった。例えば衣装。絹などの生地は豊富になかったことを踏まえ、登場人物の衣装を意図的に汚し、使い古した感じを出した。平安時代のほこりっぽさを