『「空気」でお客様を動かす 商品の実力以上に売る技術』(横山信弘著、フォレスト出版)の「はじめに」に、気になるフレーズが登場します。 映画館のポップコーンは、なぜ高くても売れるのか。 著者によれば、それは「人の心理が生み出す『空気』をうまく使っているから。「『○○』へ行くと、『△△』をしたくなる心理」であり、マーケティングにおける「文脈効果」というものだそうです。商品が同じでも、見せ方や周囲の環境によって、商品の価値が変動する心理効果。 つまり人がなにかを購入するとき、空気によって、価値判断にバイアスがかかってしまうものだということ。本書を通じて著者が訴えたいのも、マーケティングにおける「空気」の影響力の大きさです。その点を踏まえたうえで、第1章「日常における、お客様を動かす『空気』」から要点を引き出してみますす。 『アナと雪の女王』があれほどヒットした理由 2014年にディズニー映画『ア