スペインで高層ビルの完成間近にエレベーターを付け忘れていたことが発覚した――こんなとんでもないニュースが数日前に世界中を駆け巡ったが、実はこれ「大誤報」だったらしい。 「ガセです。メディアのプロ意識の欠如が露呈しましたね」 当の高層ビル公式アカウントがツイッターで力強くこう断言している。いったい何があったのか。 エレベーターは少なくとも6台はあり、46階までいける 英GIZMODO(ギズモード)は2013年8月13日、スペイン紙「El PAIS」の報道として「スペイン南東部アリカンテで建造中の高さ約200メートル、47階建ての高層住宅In Tempoはエレベーターを付け忘れてしまった、と報じた。当初、20階建てで計画されたのを後に47階建てへと変更した際、設計者が増築分のエレベーターの設置を忘れ、誰もこの欠陥に気がつかないまま工事が進められたが、今から内部にエレベーターを設けるのは不可能だ