立ち乗りの電動二輪車「セグウェイ」を発明した米セグウェイ社を、中国企業が買収することになった。中国で類似の乗り物を生産・販売するベンチャー企業「ナインボット」(本社・北京)が15日、「セグウェイを買収することで合意した」と発表した。 ナインボット社は2012年の設立で、中国でセグウェイに似た電動二輪車を販売している。セグウェイ社の買収額は明らかにしていないが、ナインボット社は15日、中国のスマートフォン大手「小米科技(シャオミー)」などから8千万ドル(約96億円)の出資を受けたことも発表した。 体重移動だけで簡単に操れるセグウェイは02年、「夢の乗り物」との触れ込みで発売された。中国でもセグウェイにヒントを得た乗り物を開発する企業が数社、登場しているが、巨大市場で集めた資金で「本家」をのみ込んだ格好だ。(北京=斎藤徳彦)