モロッコの首都ラバト(Rabat)で撮影された満月(2014年7月13日撮影)。(c)AFP/FADEL SENNA 【7月31日 AFP】月は完全な球形からはかけ離れており、地球に面している側とその反対側が高く出っ張った奇妙な形状をしている。だが理論上では、約44億年前に形成されて以降、回転力によって完全な球形に成形されているはずであり、科学者らは数十年間、この謎に頭を悩ませてきた。 満月時に見える月の丸い形は、地球上にいるわれわれには非常になじみ深い光景だ。だが天文学者らによると、別の角度から見れば、極めてわずかにレモン形をしていることが分かるという。月の地形上にあるこの2つの巨大な出っ張り部分は、地球方向の軸上に並ぶこぶだらけの頂点を形成している。 では、この出っ張りはどのようにして形成されたのだろうか。 その答えは、月が超高温状態だった形成初期に地球から及ぼされた強力な重力にあると