フランスのオランド大統領(59)は31日のテレビ演説で、エロー首相(64)を更迭し、後任にバルス内相(51)をあてる人事を決めた。30日に決選投票があった統一地方選で与党・社会党は惨敗し、オランド氏は「不満や落胆というメッセージはしっかりと受け取った」と説明。内閣改造で「新しいステージを開く」とした。 高止まりする失業率が不信感を募らせていることを踏まえ、オランド氏は新内閣の優先課題として、失業対策や減税などによる購買力の向上に取り組むと約束した。バルス内閣を「闘う内閣」とも呼んだ。閣外も含めて30人を超える大臣の数を減らす考えも示した。(パリ=青田秀樹)