今回の誘拐事件は、女子生徒の母親が警視庁田園調布署に連絡してから45分後に偶然、女子生徒を乗せた車を発見し無事保護するというスピード解決だった。 母親から同署に連絡があったのは、6日午後7時5分ごろ。同じころ、今年3月に江戸川区内で盗まれたナンバープレートを付けた車が府中市方面に向かっていることがNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)で分かり、府中署が国道20号などで検問を実施していた。 同7時50分ごろ、署近くの交差点で、ワンボックスカーが赤信号で停車。同署員3人が、盗難ナンバーであることに気付いて職務質問した。運転席の羽田宏明容疑者らは落ち着かない様子で、女子生徒を誘拐したことをあっさり認めた。 逃走していた田場龍之介容疑者も羽田容疑者らの供述などから7日に発見。捜査1課は犯行グループ全員の逮捕を待って同日、発表した。捜査幹部は「検問を突破されていたら最悪の事態も考えられた