【パリ=三井美奈】国際環境保護団体グリーンピースの複数のメンバーが5日、仏中部ノージャンシュルセーヌの原発施設に侵入し、「安全な原発など存在しない」と書いた垂れ幕を掲げたが、警備当局に拘束された。 警察当局やフランス電力によると、同原発のほか、4日夜から5日にかけて、日本が参加して国際熱核融合実験炉(ITER)建設が進む南東部のカダラッシュ原子力研究所や南西部のブライエ原発など、少なくとも3か所の原子力施設で侵入の試みがあった。仏内務省は「施設に異常はない」と発表した。グリーンピースは「侵入に成功した」との声明を出した。