韓国検察は21日までに、サッカー韓国Kリーグの水原に所属する在日コリアンの鄭大世(29)に対する国家保安法違反容疑での捜査を始めた。複数の韓国メディアが伝えた。 韓国の保守団体が、鄭が以前に海外のテレビ番組で北朝鮮の金正日総書記を「尊敬している」と述べたとして、北朝鮮をたたえることを禁じる同法に抵触すると告発していた。 検察は、告発を受けたための基礎的な捜査だと説明しており、立件するかは不透明だ。 鄭は韓国籍だが、日本で朝鮮学校に通い、2010年のW杯南アフリカ大会では北朝鮮代表チームで活躍した。日本のJリーグの川崎フロンターレや、ドイツのボーフムでもプレーした。 在日コリアンには、夫婦や親子でも韓国籍と朝鮮籍に分かれたり、韓国籍を持ちながら朝鮮学校に通ったりする人も多い。こうした環境の在日コリアンに対する処罰には、生活の実態を無視しているとの批判がある。
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