競売にかけられた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物(東京都千代田区、朝鮮中央会館)を45億円余で落札した宗教法人「最福寺」(鹿児島市)が、複数の金融機関などから融資を断られ、買い受けに必要な資金調達ができていないことがわかった。 最福寺の池口恵観(えかん)法主(ほっす)と周辺関係者が24日、明らかにした。寺が5月上旬の期限までに、東京地裁に代金を納付できなければ、保証金約5億円を没収されたうえ、再入札になるとみられる。 寺側によると、東京地裁から45億1900万円で落札を認められ、売却許可の決定を受けた3月29日の時点で、朝鮮中央会館と最福寺の別院を担保に約50億円の融資を受けることで大手銀行の了解を得ていた。だが、4月中旬になって、同行の役員から融資を断られた。理由について「国から貸さないように言われた」と説明されたという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただく