大阪市の橋下徹市長は1日、自らの退職金のカット率を50%から84%に引き上げ、大幅カットを決めた松井一郎・大阪府知事と同額の629万円に減額する方針を明らかにした。 市役所で報道陣に、「府民の代表である知事より、市長の方が高いなんてあり得ない」と述べた。2月市議会に関連条例案を提案する。 橋下市長は昨年12月、市長退職金3953万円を半額の1976万円にする条例案を市議会に提出し、成立。今回、さらに引き下げる意向を示すとともに、給料の規定額142万円も減額する方針だ。給料は規定額からすでに3割カットしている。 松井知事は府特別職報酬等審議会の意見に基づき、退職金85%カットの条例改正案を2月府議会に提出する予定。可決されれば、知事退職金629万円は全国最低となる。