朝から、妻より小1の息子の勉強について報告と相談を受ける。通っている塾のカリキュラムが難しすぎて、宿題も息子が 独りできるレベルでないから、毎日、家で妻が何時間も付きっ切りで教えざるをえないそうだ。教材を見ると小1でもう植木算をやっている。都会の中学受験のレベルを思い知った。
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「あ、あのお母さんクレーマーだ」 友人が窓の外を見ながらそう言った。夜のファミレスでの事だった。 「クレーマーって、あのお母さん保育園に通わせてる人?」 「そうそう。今一緒に歩いてる子がうちの保育園に通ってるの」 友人は保育士の10年選手だ。働き始めてから9年間は幼稚園に勤め、今年から保育園に転職した。仕事の話を聞くと、子供の世話を見ることよりも保護者への対応のほうが大変なんだと感じさせられる。今回もきっとそんな話だろう。 「あの子、嘘つくんだよ」 「そうなの?」 まぁ三つ子の魂百までと言うし、子供でも嘘をつく子はいるんだろう、私はそんな冷たいことを考えた。しかし、友人の話はちょっと違った。 「あの子さ、お母さんの気を引きたくて嘘をつくの」 「どういうこと?」 「あの子のお母さん、すごく忙しいみたいでね、朝は7時半に子供を預けに来て、夜は8時過ぎに迎えに来るの。だからあんまり子供のことを見
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