親であれば誰でも、我が子には幸せに育ってほしいもの。だからつい、良いことをしている姿を見ると、手放しで褒めたり励ましたりしてしまいます。でも、ちょっと待って。その褒め方、正しいメッセージを送れているのでしょうか。その答えは、Yesでもあり、Noでもあります。 ある部分に関しては、Yesです。親である私たちは、子どもにとって最大の応援団。子どもが適度な自尊心を持つためには、親から励ましてもらう必要があるのです。 でも、そこで重要なのが、状況に応じた適切な褒め方を理解すること。 褒めることを水に例えてみます。それは、小さなどんぐりを大木へと育てる力を秘めた、いわば生命の源。すべてを緑に保ち、美しく成長させる力を持っています。ところがそれは、すべてをおぼれさせ、腐敗させ、カビを生やす力も併せ持ちます。つまり、ほかのすべてのことと同様、適切な使い方と使い時を知ることが重要なのです。 子どもが絵を描