残虐シーンの多いテレビゲームを、再婚した妻の連れ子の男児(9)に半年に渡って無理やりやらせ続けたとして、奈良県の介護士の男が1月、強要容疑で京都府警木津署に逮捕された。残虐ゲームが自治体などによって「有害」と指定されることはあっても、大人が子供にプレーを強要したという容疑での逮捕は、警察関係者も「記憶にない」という異例の事件だった。高齢者を介護する仕事に就きながら、子供に嫌がるゲームを無理強いし、さらには、子供相手に「自分にはヤクザの知り合いがいる」と凄(すご)んでみせた28歳の男。同署が強制捜査に踏み切った背景には、男児が受けた深刻なダメージがあった。嘔吐、下痢、頭痛、腹痛に苦しむ男の子 1月7日、同署が逮捕したのは、奈良市内の老人介護施設で、介護士として高齢者の世話をしていた28歳の男だった。 互いに離婚歴があった男と男児の母は、平成24年3月ごろに知り合い、同10月に結婚した。3人で