なでしこジャパンMF沢穂希(33=INAC神戸)と、横浜FCのFWカズ(三浦知良=44)の最強タッグが、日本サッカー界変革へ固い絆を結ぶ。28日、沢の都内の滞在先へ100本のバラの花束が届いた。アジア人初となるFIFA(国際サッカー連盟)女子年間最優秀選手賞を祝したカズからのプレゼント。受け取った沢は感激と同時に、日本男女のパイオニアとして、サッカー普及活動での共闘を決意した。 真っ赤な100本のバラが、沢の心を燃え上がらせた。「カズさん本当にすごすぎる。うれしい。キングからですよ。信じられない」。その気持ちに応える最初の目標は、今年のロンドン五輪の金メダル。だが、もっと先も見据えていた。「自分が何か物をお返ししても喜ばないと思う。それよりも一緒にサッカーで表現したい。カズさんと協力してサッカー界全体を盛り上げたい」。イスに立て掛けてあった大きな花束を、顔の脇に大切そうに抱き締めて笑った。