「アベノミクスの第一の矢である『異次元の量的緩和政策』とは『ハイパーインフレによる財政再建政策』です。今、株価は上がり、ベアもあり、景気は上向いています。お金をジャブジャブにするのですから、予想通りの結果です。しかし、出口でつまずきハイパーインフレにでもなれば、それまでのプラスはすべて相殺されるどころか大マイナスです」 こう語るのは、維新の党で参議院議員として活動する藤巻健史氏。かつてモルガン銀行東京支店長を務め、「伝説のトレーダー」として世界でも評価されている人物だ。英BBC、ブルームバーグなど海外メディアでの発言も多い。 3月26日に上梓する『吹けば飛ぶよな日本経済 破綻後の新しい国をつくる』(朝日新聞出版)で衝撃的な日本の未来像を予測している。目下の好景気に沸く日本のごく近い未来に、国債・円暴落とハイパーインフレによる悲惨な国民生活が待っているという。 その理由のひとつは、日本が抱え