2012年の世相を表す漢字は「金」――。日本漢字能力検定協会は12日、全国から公募した「今年の漢字」を発表した。世界遺産の清水寺(京都市東山区)で森清範(せいはん)貫主(かんす)が縦1.5メートル、横1.3メートルの和紙に墨で書き上げた。 25万8912通の応募があり、「金」は9156通を獲得。金環日食のほか、ロンドン五輪での日本人選手の活躍や、東京スカイツリーの開業、山中伸弥教授のノーベル賞受賞などで、「多くの金字塔が打ち立てられた」ことが理由に挙げられた。 「今年の漢字」は阪神大震災が起きた1995年に始まり、過去5年は「絆」「暑」「新」「変」「偽」だった。「金」はシドニー五輪があった2000年にも選ばれていた。