【黒沢大陸】小笠原諸島の西之島近くにできた新しい島を24日、本社機から見たところ、真っ赤な溶岩が火口から噴き出している様子が確認できた。同乗した東京大地震研究所の中田節也教授(火山学)は「100メートルほどの溶岩流ができ、先端は海に注いでいる」と語った。溶岩流ができると、表面が固められ、島が崩れずに残る可能性が高まる。 噴火は、新島の中央部と中腹が割れてできたと見られる2カ所の火口から、数秒から数十秒間隔で断続的に続いていた。噴き上がった溶岩は、島の周辺に飛び散り、数百メートル離れた場所でも水しぶきがあがっていた。海面は細かい噴出物が浮遊して茶色く変色している部分もあった。 中腹の火口付近からは、溶岩が流れ出して半島状に突き出す形で海面に流れ出していた。先端部は、海に流れ込んだ溶岩が海水を蒸発させて白い湯気があがっていた。