社会の「上流」に属すると考える人ほど近所づきあいのある安心感を求め、「下流」に属すると考える人は近所づきあいより他人と関わらない気楽さを選ぶ傾向があることが、毎日新聞社と埼玉大社会調査研究センターが実施した世論調査「日本の世論2014」で分かった。専門家は、貧困と人間関係の貧しさに相関関係ができたと指摘する。 調査では「上」「中の上」「中の下」「下の上」「下の下」の五つの層の中で自分がどこに属すると思うか選んでもらった。「中の上」と「中の下」を足した「中流」が6割、「下の上」と「下の下」を足した「下流」は3割だった。世帯年収「300万円未満」の人の45%が「下流」に属すると思っていた。