【ブリュッセルAFP=時事】強姦(ごうかん)殺人などを繰り返し、ベルギーの刑務所に30年にわたり収監されている男が「耐え難い精神的苦痛」を理由に安楽死を要求、認められたことが15日、明らかになった。男は数日中に安楽死のため病院へ移送される。男の弁護士がテレビ番組で語った。 弁護士によると、男は自らを社会の脅威だとして早期仮釈放を辞退していたが、収監環境は非人道的だとも主張。男自身が録画映像で「過去にどんなことをしたとしても私は人間だ。だから安楽死させてくれ」と番組を通じ訴えた。 ベルギーでは2002年、オランダに次いで世界で2番目に安楽死が合法化されており、13年には約1800人が選択した。