1日午後2時26分ごろ、台湾の救難調整本部から海上保安庁に「中国人の乗った熱気球が魚釣島の南で行方不明になった」と救助要請があった。第11管区海上保安本部(那覇市)がヘリコプターで捜索したところ、沖縄県の尖閣諸島・魚釣島の南約22キロの海上で熱気球が漂っているのを発見。近くに浮いていた中国人の男性(35)を救助した。 11管によると、男性は1日午前7時に中国・福建省福清市を1人で離陸。「魚釣島に向かい、上陸するつもりだった」と話しているという。何らかのトラブルで着水したものとみられる。河北省で調理師をしており、持っていた無線機で本人が救助を要請した。 11管は同夜、魚釣島の周辺を航行していた中国公船「海警2151」に男性を引き渡した。