体育の授業に遅刻した罰などとして、須磨学園中学校(神戸市須磨区)の教諭が、男子生徒180人をテニスコートを裸足でランニングさせ、このうち68人が水ぶくれなど軽いけがを負ったことが17日、分かった。同校は「裸足で走らせたことは不適切だった」として、指導した教頭ら2人を謹慎処分とし、近く第三者による調査機関を立ち上げ、体罰かどうかの判断を仰ぐ方針。 同校によると、11日午後、体育祭で披露する組み体操の練習を行う際、1〜3年の男子生徒が遅刻したり帽子を忘れたりした。このため、教頭と教諭3人が相談して、罰として、全生徒に対し、人工芝に細かい砂をまいた「オムニコート」と呼ばれるテニスコートを裸足で5〜8周ランニングさせたという。 同日夜に保護者数人から「子供がけがをした」といった連絡が相次いだため、生徒から聞き取り調査を実施。受診した生徒のうち68人が水ぶくれなどと診断、ほかにも足の痛みを訴えた