京都大学と筑波大学にあるスーパーコンピューターの認証システムがことし10月に相次いで不正侵入され、延べ800人の研究者がスーパーコンピューターを使って計算していた最先端の素粒子物理学や宇宙物理学などの研究データが勝手に消されたり持ち出されたりするおそれがあったことが分かりました。 被害を受けたのは京都大学基礎物理学研究所と筑波大学計算科学研究センターにあるスーパーコンピューターの認証システムで、いずれもことし10月にインターネットから不正侵入されたということです。 京都大学のスーパーコンピューターはおよそ600人、筑波大学のものはおよそ200人の研究者が利用していて、合わせて延べ800人が研究していた最先端の素粒子物理学や宇宙物理学などのデータが勝手に消されたり持ち出されたりするおそれがあったということです。 2つの大学は問題が発覚したあとで被害の調査と安全対策を取り、データが流出するなど