長崎県雲仙市の「南高愛隣会」の施設で社会復帰を目指す累犯障害者 (c)朝日新聞社 @@写禁 コミュニケーションにハンディを抱える障害者らが、犯罪の濡れ衣を着せられるケースがある。これを未然に防ぐべく奮闘する、福祉関係者たちの動きを追った。 * * * 「この人、痴漢です!」 滋賀県在住で知的障害者のサトシさん(仮名・20代)が、電車のなかで見ず知らずの女性にそう訴えられたのは7年前。夕方、福祉施設からの帰り道だった。身に覚えはなかったが、まくしたてる女性に気圧され、次の駅で降り、「この人がお尻を触りました!」と突き出された。駅員はすぐに警察を呼んだ。 警察署での事情聴取にサトシさんは頭が真っ白、ほとんど何も答えられなかった。療育手帳に書かれていた母親に連絡された。母親は動転し、女性に言われた示談金を「それで息子が釈放されるなら」と支払った。帰宅した母親から報告された福祉施設の担当職員は
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