大勢の人前でのスピーチを数日後に控えたある日。私は胃のあたりに違和感を感じ、何も食べられなくなってしまいました。 こんなストレスには耐えられないと、スピーチをキャンセルしようと何度思ったことか。それでも何とかステージに上った私。手からは汗がにじみ出ます。逃げ出したい衝動。でも、やらなきゃ。 そうして話し始めたところ、すっと気持ちが軽くなりました。そしてすべてを終えたときには、むしろウキウキな気持ちになっていたのです。 私はこれまでに、同じようなことを何百回も経験してきました。名だたる大企業相手に登板を命じられたり、1日に複数の記者会見をこなしたり、テレビに生出演したりしました。そして今のところ、それらの(ほぼ)すべてについて満足していて、同時に自分が日々進歩していることも感じられています。 ステージ上で走り回るよりも、家にこもって本を読んでいる方が好きだった私が、人前で緊張することなくプレ