まあ、何と言うか非常に「稲船らしいなあ」という内容ではあるのですけれども、モノを作るにあたって様々な毀誉褒貶がありつつも次々と何がしかに取り組み生み出し続ける人の個性から、何らか誰かに意味のある文言を取り出そうとすると確かにこういう内容になるのだろうなあということで。 いわゆる「業界きっての著名クリエイター」という有名人としても、この手の出版の世界では彼の言うとおり「誰だよ」という話になるんでしょう。でも、広い意味でのソフトウェア制作はややもするとクールジャパンとおだてられ、持ち上げられつつもやる作業は地道な行為の連続であり、また人を多く使ってひとつのモノを仕上げていくという意味では、他の産業と同じく人間が人間をどう扱うかという「サービスや人間に対する向き合い方」の問題になるわけです。 稲船流の仕事や人間との向き合い方ってのは大変独特で、随分な期間、苦労する部分もあるんでしょうが、ある種の