近年の脳科学の発達によって、「こころ」は「脳」にあるというのが定説になっています。したがって「幸せ」と感じるかどうかは、"最終的に"脳が決めるのです。 "最終的に"と書いたのは、実は、「腸」が幸せか不幸かを決めるのに大きく関わっているということを述べたかったからです。(1ページより) 東京医科歯科大学名誉教授であり、寄生虫研究で「カイチュウ先生」としても知られる著者が、『絶好腸 ストレス、こころの不調を解消する腸の鍛え方』(藤田紘一郎著、清流出版)の冒頭に書いていることは、素人からすればどこか荒唐無稽にも思えます。 しかし実際に、「『幸せ』を感じさせる物質を生成する前の物質(前駆体)をつくり出し、脳に送り込む働きは、腸が行なっている」とのこと。そればかりか、腸の働きが免疫系を活性化するため、心身を健康に保つことで、毎日をイキイキと元気で過ごすことができるのだそうです。 このように本書には、