半世紀に及ぶ俳優人生で5万回も“斬られ役”を演じた福本清三さん。「日本一の斬られ役」はハリウッドもうならせるが、いよいよ映画で初主演に挑んだ。時代劇は衰退しているが、“ラストサムライ”の矜持を持ち続けている 半世紀に及ぶ俳優人生の中で5万回も“斬られ”、「日本一の斬られ役」として名高い俳優の福本清三(せいぞう)さん(71)が初めて、映画に主演した。70代にして、ついに主役を射止めた映画は「太秦ライムライト」。昨秋に完成し、1月にテレビ版が放送され、6月から京都市などの映画館で劇場版が公開される。作品のテーマは「世代交代」だ。「自分が主演なんてありえへん」とオファーを固辞し続けたという福本さんだが、「やがて、自分も起用されなくなり、追いやられていくだろう。それでも、使ってもらえるまで俳優をやりたい」と、初めての“大役”に臨んだという。「ライムライト」を太秦に 映画「太秦ライムライト」は、喜劇