5月6日(日)午後1時ごろ、茨城県つくば市北条付近で突風が発生し、住宅が全壊するなど大きな被害が発生しました。気象庁は5月7日(月)、この突風現象を竜巻と推定。突風の強さを表す「藤田スケール」では、6段階のうち上から4番目の「F2」に当たる威力としています。 ▽ 平成24年5月6日に茨城県つくば市付近で発生した突風について(PDF) 気象庁機動調査班(JMA-MOT)の調査によると、被害地付近では被害の発生時刻に活発な積乱雲が通過していたほか、被害や痕跡から推定した風向きに突風現象の収束性が見られたとのこと。これらの調査結果から、突風をもたらした現象は竜巻であるとし、複数の住家で屋根がすべて飛散する被害が確認されたため、藤田スケールはF2と推定されました。 藤田スケールは、竜巻やダウンバーストなどの風速を構造物の被害から推定するため、シカゴ大学の藤田哲也博士が1971年に考案した等級です。