2011年の「日経新春杯」で優勝したルーラーシップ。競馬とは縁遠いイメージの日経新聞だが、冠レースは最多だ=京都競馬場(写真:産経新聞) 先週の日経新春杯で2013年競馬シーンも本格始動した。京都の古馬ハンデ戦で新しいシーズンが始まるのは恒例行事になっている。ところでこのレースの冠は日経新聞社。新聞社がスポンサーになるレースは数多いが、中でも突出しているのが日経だ。競馬とは縁遠いように見える同社がなぜ? ■新春を飾る日経の重要冠レース 新年最初の重賞は昔から東西金杯と決まっている。しかしこれはお屠蘇(とそ)気分の新春レースで、グレードは重賞で最も軽いGIII。走らせる方も買う方も、“本気”で臨むのは2週目(年によっては3週目)の京都で行われるGII日経新春杯からだ。 春の天皇賞など古馬の「王道」路線を歩む馬たちが、今年最初の腕試しに選ぶレースであり、1978年に死んだ名馬テンポイント