わたしは3歳頃からADHD(注意欠陥・多動症)と診断され、もてあました両親に薬物治療を受けさせられた。 しかし、薬は効かず、クラスで落ち着きのない行動は相変わらずで、もともとリーダーシップを発揮したがる性格もあって、クラスメートたちをイライラさせるばかりだった。 大人になるにつれてだいぶ落ち着き、自分の行動に責任をもつようになったが、だからといってじっと座っているのはまだ苦手だし、規則的なリズムを刻む音を延々と聴いて過ごすわけにもいかない。ADHDというものがどういうものなのか、説明してみよう。 有り余るエネルギーを抑え込む ADHDの人間は、まわりの人からはおもしろくて、社交的で、活発だと言われるが、本人にとっては間違いなく試練だ。 ときどき、叫び声をあげならが走り回りたい気分になるが、実際にそんなことをしたら、まわりから白い目で見られ、村八分にされるだけだろう。 だが、必ず一日のどこか
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