■「承認欲求が強いこと」が問題ではない近頃なにかと話題に上がることの多い承認欲求。承認欲求の定義が曖昧なまま議論が先走りしている感もあるが、これまでネット上で話題になった記事や記事についたコメントの中でたびたび言われている通り、承認欲求は誰にでもあるもので、それを持つことが悪いことではない。また、「承認欲求が強い」こともそれ自体が非難されることではない。問題となるのは、強い承認欲求を持つことで本人もしくは身近な人が苦しんでいる場合であり、そのためには問題提起や解決策の提示が必要だ。承認欲求が強いからといって、本人がそれをうまくコントロールしている状況であれば、周囲がとやかく言うのは余計なお世話だろう。 ■「承認欲求」と向き合ってきた女性 「小学生の頃から死にたかった」自らの「承認欲求」に気付き、向き合ってきたという女性の話を紹介する。 30代の女性、Aさん。彼女は思春期のころから対人関係で