兵庫県宝塚市役所が放火され、職員や来庁者計5人が負傷した事件で、県警宝塚署は13日朝から現場検証を再開。 無職高橋昭治容疑者(63)(現住建造物等放火容疑で逮捕)が火炎瓶を投げ込んだり、ガソリンとみられる液体をまき散らしたりした市税収納課を中心に調べている。 一方、同市は13日、市庁舎火災対策会議を開き、現場となった1階の市税収納課で保存されていた固定資産税など約2万件の記録が書き込まれた市税の滞納台帳が焼失した可能性があると明らかにした。同課周辺の復旧には「2~3か月が必要」としている。 同会議後に記者会見した市によると、同課のほか、通路を挟んで向かい側の資産税課でも窓口カウンターと天井の照明が焼け落ち、床のタイルも溶けてただれた状態。消火活動に伴う水損被害も激しく、パソコンなども使えないとみられる。