印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力4歳の息子にはマスクを二重にし、フードをすっぽりかぶせる。普段から放射性物質が付着しにくそうな「表面がツルツルした物しか着ない」。ダウンジャケットも外出したら毎日洗濯機で洗うという=27日、東京都目黒区、金川雄策撮影 放射能への不安が、列島を分断する。 東京電力福島第一原発から千キロの佐賀県武雄市役所。11月末、千件を超えるメール、電話が殺到した。 「安全な九州を守って」。被災地のがれきを受け入れるという市長の方針に向けられた抗議は、ほとんどが県外からだった。 「離れている方も声をあげて」。首都圏からネットで抗議を呼びかける人々もいた。匿名の脅迫もあり、市長は数日で方針を撤回した。被災地でボランティアを経験した市議は言う。「なんで部外者が口出しをするのか」 ■家族さえ 不安は家族をも分かつ。 原発から230キロの東京都目黒区。「夫を置いて