こちらの文章は同人誌『それが私にとってなんだというのでしょう? Vol.1』に収録されています。 今後のイベント参加予定は↓をチェック! 525600.hatenablog.jp
期間限定サイト「村上さんのところ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 連日たくさんのアクセスをいただきました当サイトですが、2015年5月13日をもって、公開を終了させていただきました。当主の村上春樹さんは、しばしの休憩をとったあと、本来の小説のお仕事に戻っていらっしゃいます(当主からの最後の挨拶はこちら)。 1月15日のオープン以来、119日間という限られた期間でしたが、読者のみなさまと村上さんとの交流はたいへん面白く、そして意義深いものとなりました。3万7465通のメールをお寄せいただいたみなさん、そして、最後までご愛読いただいたみなさんに、あらためて感謝を申し上げます。 なお、当サイト上での質問者のみなさまと村上さんとのやりとりは、編集の上、新潮社より出版されます。くわしくはこちらをご覧ください。 新潮社 チーム縁の下
『好きなタイプは?』と聞かれたら、『チャラい人』と答えている。なんでチャラい人が好きなのかというと、そういう人は動きが美しいから。 私は、こなれた、無駄のない動きをする人が好きだ(男でも女でも)。「チャラい人」は恋愛しているときの動きが美しい。(もしかすると彼らにとってそれは【恋愛】なんかじゃないのかもしれないけど、そんなことはどうでもいいのだ。)私は、私を口説くときの、私の手に触れるときの、私を抱き寄せるときの、彼らの動きの美しさに惚れ惚れしてしまうのだ。躊躇せずに女の子を誘惑し獲得する、その滑らかな動きを好きになってしまうのだ。 私の恋人も「チャラい人」だ。 彼の動きは恋愛にまつわる瞬間だけとても洗練されていて美しい(一旦恋愛から離れると、彼の動きはとてもぎこちなくなってしまう)。髪に触れるとき。指を絡ませるとき。キスするとき。部屋に呼び入れるとき。その美しさに私はいつまでも慣れること
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