中国とベトナムの間で南シナ海の西沙諸島、英語名パラセル諸島の領有権を巡る対立が続くなか、ベトナムのメディアは、この海域から500キロ以上離れたトンキン湾の領海内でベトナムの漁船が中国の船に衝突されたと伝えました。 南シナ海の西沙諸島周辺では、中国が先月初めに海底の掘削装置を設置したことをきっかけに、撤去を求めるベトナムの船と中国の船が衝突するなど対立が続いています。 こうしたなか、10日付けのベトナムの複数の新聞は、この海域のほかに新たに北西に500キロ以上離れたベトナム北部沖のトンキン湾の領海内で操業していたベトナムのイカ釣り漁船が、今月6日、中国の船から衝突されたり放水されたりしたと伝えました。 記事の中でベトナムの漁船の船長は、「船は警告もなくこちらにまっすぐ向かってきた。船体は白色で、中国の国旗を掲げていた」と話しています。 また、衝突などにより乗組員3人が軽いけがをし、漁船は北部
中国とベトナムが領有権を争う南シナ海で当局の船どうしの衝突が続いていることについて、ベトナム海上警察の幹部は衝突は中国側が意図的に行っているとしたうえで、「主権を守るために必要なあらゆる手段を取る」と述べて一歩も引かない姿勢を示し、双方の緊張が高まっています。 ベトナム政府は7日、海上警察の副長官らが記者会見し、中国とベトナムが領有権を争う南シナ海の西沙諸島の周辺で、7日までに中国当局の船とベトナムの海上警察などの船が複数回にわたって衝突したことを明らかにしています。 さらにベトナム政府は、中国国有の石油会社が今月から現場近くの海域で海底の掘削を進めているとしたうえで、現場は自国の排他的経済水域内であり「一方的で違法な行為だ」と中国政府に強く抗議しています。 会見では、同席した政府の国境委員会のハイ副委員長が「あくまで平和的手段による解決を追求している」と述べたものの、ベトナム海上警察のト
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