印刷 関連トピックス原子力発電所一斗缶(手前)やドラム缶(右奥)などでロケットストーブを作った松園和正さん=福岡県糸島市ロケットストーブの構造 身近な材料で作れて、燃焼効率もいい「ロケットストーブ」が、注目されている。廃材や間伐材を燃料にでき、石油などの化石燃料や電気もいらない。原発事故後、脱原発や自然エネルギーに関心がある市民らに広がっている。被災地の冬にも活用できそうだ。 まきストーブの一種で、大きさの違うドラム缶を重ねたり、金属管の外にれんがを積んだりして断熱された燃焼塔を作る。そのことで火の通り道を高温状態に保ち、燃焼効率を高め、燃料を完全燃焼させられるのが特徴だ。 燃焼塔の中で上昇気流が起き、熱気を強く吸い上げることなどからこの名がついた。1990年ごろ米国で発明、2006年ごろから日本に伝わったという。 福岡県糸島市で鉄工で様々な実用品を作る「鉄工士」の松園和正さん(3