沖縄などではハリセンボンの皮を剥いで身をから揚げや汁物にして食べる。その名のとおり針のようなトゲがびっしり生えた皮は捨ててしまうのが一般的である。 しかしなんと、台湾ではそのトゲだらけの皮をも食用にするのだという。一体どうやって!答えはシンプル。「一本一本ひたすら引っこ抜く」のだ。
「魚はおかしくなっちゃった」。伝説の鮨職人が憂う鮨の“未来” 本当に魚はおかしくなっちゃったね。 カツオはないわ、マグロは来ないわ、季節や旬が二十年前とはすっかり変わっちゃった。 この店を始めた昭和四〇年(一九六五年)頃は、ほしいものは何でも手に入ったんです。夏場にかかってくれば、天然のシマアジはちゃんと出てくるし、秋口になればイナダやカンパチが並ぶ。季節季節で旬の魚が全部出てきた。でも、いまは、それがすっかりなくなっちゃったんだから。 開口一番、江戸前鮨の危機を語るのは、銀座「すきやばし次郎」の初代・小野二郎さんだ。「すきやばし次郎」といえば、六年連続でミシュランの三つ星を獲得、「現代の名工」にも選ばれた二郎さんにスポットをあてたドキュメンタリー映画「二郎は鮨の夢を見る」(デビッド・ゲルブ監督・二〇一三年二月公開)も話題となり、その知名度は世界的なものとなりつつある。二郎さんの話は続く。
10年以上も前の話だけど、魚屋で3年間働き、仕入れ、調理、刺身、販売など、一通りの業務を経験した。魚屋の繁忙期である年末年始は鯛を2トン、ブリを200本、一人でさばく。 疲労で包丁を持てなくなったらガムテープで包丁を手に縛り付ける。もちろん生傷は絶えない。大型店舗だったのでお客さんも多く、終日大忙し。 労働時間は朝早くから閉店までのロングタイム。そういえば休憩もロクにとったことがない。今時の言い方をすれば「ブラック企業」になるのかも。 デパ地下の魚屋は目の肥えたお客さんが多い。魚屋はお客さんとの魚を通じた信頼関係が全てだ。鮮魚に関する知識とプロの調理技術を求められる。厳しいけどたくさんの事を学んだ本当に楽しい職場だった。 魚屋の業務、変わったところではマグロの解体ショーから、2mを超えるエイ、10Kg以上のタイ、畳サイズの天然ヒラメの調理。うんざりする土用の丑の日のうなぎ。それから、美味し
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